パパ活をする上で気になるのは、パパ活の違法性と犯罪にならないかどうかという部分でしょう。
近年パパ活女子は急増していますが、リスクとなるポイントを抑えていなければ犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性があります。
今回は、女性がパパ活をする際に犯罪となるケースについて解説していきます。
目次
パパ活とは?
パパ活とは、経済的に余裕のある男性と食事やデートなどをして、その分の対価として女性がお金をもらう活動です。
パパ活は、「パパのような存在」を探す活動が語源とされています。
そのため、一般的に肉体関係を持たないとされています。
しかし、実際の「パパ活事情」は、肉体関係を持つケースも少なくないようです…。
パパ活をしている男性の年齢層は、30~50代が多い傾向にありますが、金銭に余裕がある男性であれば20代でも80代でもパパ活をしているという場合もあります。
一方でパパ活をする女性は、10~20代が7割とされています。
パパ活一回の平均相場は、5,000円~100,000円などピンキリです。
一回の料金は、パパの金銭事情や条件、地域によっても金額に差があるようです。
人によっては月に会う回数を決めて、1ヵ月100,000~400,000円の月極契約を行うケースもあります。
パパ活が犯罪になる事例
パパ活を行う上で不安な点のひとつに、「パパ活が法律に抵触しないか」ということですよね。結論から言えば、パパ活自体は犯罪にはなりません。
しかし、一歩間違えてしまえば犯罪になるケースもあるのが事実です。
こちらの項目では、パパ活が犯罪になる事例をいくつか紹介していきます。
【パパ活の犯罪事例】児童福祉法違反となるケース
パパ活は肉体関係を持たないものが一般的とされています。
しかし、肉体関係の有無はグレーゾーンとされているため、女性によってはパパと肉体関係を持つ場合もあります。
仮に18歳未満の女性とパパが肉体関係を持った場合は、児童福祉法第34条1項6号及び第60条1項の「児童に淫行をさせる行為」に抵触してしまうため、罪に問われます。(※1)
この場合は、パパ側が10年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金、または懲役と罰金を同時に科す定めとなっています。
お金の問題だけではなく、社会的にも信用を失いますし、とても重い処罰になります。
また、各都道府県の条例でも18歳未満は児童と定義されています。
そのため、18歳未満と肉体関係を持った場合は「青少年建材育成条例違反」とし、罰則を科せられます。(※2)
以上のことから、未成年と肉体関係を持つ=立派な犯罪ということが分かります。
(※1)児童福祉法
(※2)都道府県青少年保護育成条例集
【パパ活の犯罪事例】誘拐となるケース
女性側が未成年だったとして、同意の上で食事やデートをしていたとしても、刑法第224条「略取、誘拐及び人身売買の罪」に該当し処罰を受ける可能性があります。(※)
「同意の元でデートしてるんだから誘拐じゃないでしょ!」と思う方もいるかもしれませんが、このケースも立派な犯罪となります。
(※)刑法
【パパ活の犯罪事例】不特定多数の男性と肉体関係を持つこと
パパ活で不特定多数の男性と肉体関係を持ちお金をもらった場合は、女性側が「売春防止法2条・3条」に抵触する可能性があります。
とは言っても、パパ活のデートの延長線で肉体関係を持つことは自由恋愛のひとつと考えられているため犯罪ではないと言われることもあります。
しかし、売春防止法では、売春を目的に「公衆の目の触れるような方法で、人を売春の相手方となるように勧誘すること。」を禁止しています。
違反をした場合は、6ヵ月以上の懲役または1万円以下の罰金に処するとしています。
簡単にまとめるとSNSやマッチングアプリなどで売春の勧誘をかけると、刑罰に処されるということです。
パパ活をする女性側も一歩間違えれば、犯罪を起こしてしまうリスクがあるため注意しなければなりません。
犯罪ではないが不貞行為で訴えられるかも……
パパ活相手の男性に奥さんがいる場合は、肉体関係を持ったら不貞行為になる可能性があります。
既婚者と肉体関係を持つ=男性の家庭の離婚理由となるため、パパ側の奥様に訴えられて慰謝料を請求されることも考えられます。
パパ活で考えられるトラブル&リスク
パパ活は女性にとってはバイト以上に手軽に稼げる方法かもしれません。
しかし、簡単に稼げる分リスクやトラブルに巻き込まれる危険性があることを忘れてはいけません。
こちらでは、パパ活に潜むリスクとトラブルを紹介していきます。
犯罪に巻き込まれる可能性がある
パパ活をして犯罪に巻き込まれる可能性は「ゼロ」とは言い切れません。
パパと食事やデートをして対価を頂くこと自体は犯罪ではないものの、ストーカー行為や詐欺などの犯罪に巻き込まれる可能性が考えられます。
実際に過去には、パパ活による殺人事件や監禁事件も何件か行っています。
パパ活をする以上は、犯罪に巻き込まれるリスクも頭に入れておきましょう。
盗撮される可能性がある
パパ活で肉体関係を持った場合、行為中に裸の写真や動画を盗撮されたというケースは少なくありません。
ネットで拡散をされたり、盗撮された映像で脅しをかけられる可能性も十分に考えられます。
強姦される可能性がある
会う前の約束では、デートだけのつもりだったのに、男性から無理矢理キスされたり、身体を触られたというトラブルは多くあります。
法的には「強制わいせつ」になるものの、目に見える形で被害を特定するのは非常に難しく、無理矢理の行為を受けたとしても泣き寝入りになる可能性があります。
妊娠のリスクがある
肉体関係のあるパパ活の場合は、妊娠のリスクも忘れてはいけません。
目の前のお金に目がくらんで肉体関係を持つ…その気持ちはわからなくないのですが、女性は妊娠する可能性も十分に考えられるのです。
パパによっては、信用させておいて避妊無しの行為をしてきたり、ゴムに穴を開けるような悪質行為を行うパパもいるようです。
まとめ
今回は、パパ活の犯罪行為をメインに解説しました。
パパ活で女性側が犯罪となる主な行為は次の3つです。
- 不特定多数の男性と肉体関係を持ちお金をもらった場合
- パパからお金をだまし取った場合
- SNSやマッチングアプリなどで売春の勧誘をかける
パパ活は一歩間違えると罪に問われるリスクや、パパが既婚者である場合は慰謝料の請求、妊娠などのさまざまなリスクがあります。
パパ活をする以上は最悪の場合のリスクやトラブルをきちんと考えて行いましょう。