わたしたち女性が否応なしに付き合わなければいけないものといえば、生理ですよね。初潮から閉経までの期間はおよそ40年。10代の頃に始まり、50代を境に月経がなくなっていきます。
生理期間はさまざまな不調が現われることもあり、「いつもの自分らしく過ごせない」という方も多いのではないでしょうか。トイレの度に生理用品を変えたり、服装に気をつかったりするのも億劫ですよね。
このような方から選ばれているのが、「吸水ショーツ」。ナプキン数枚分の吸水量を誇る生理用品で、トイレの度にナプキンを替える煩わしさや経血モレの心配から救ってくれる話題のアイテムです。
とはいえ、生理中に直に履くものなので、「衛生面はどうなの?」と気になる方も多いはず。そこでこの記事では、吸水ショーツの衛生面や注意点、メリット・デメリットをご紹介します。
目次
【フェムテック商品】吸水ショーツとは?
「吸水ショーツ」は、ショーツそのものが経血を吸収してくれる画期的なアイテム。クロッチ部分が水分を吸収してくれる構造になっています。吸水タイプのサニタリーショーツと言えばわかりやすいでしょう。
吸水ショーツは、「Feminine(女性の)」と「Technology(技)」をかけ合わせた概念である「フェムテックアイテム」としても注目されています。ユニクロやGUなどでも販売されているので、手に取ったことがある女性も多いでしょう。通気性も高く、下着のようにフィットする履き心地のものも多いので、生理中でも快適に過ごせます。布ナプキンや月経カップ、タンポンなどほかの生理用品との併用も大丈夫なので、生理の血が多い日や長時間お出かけする日も安心ですね。
そんな吸水ショーツの設計は、吸水性の高い布が何枚か重なっているというもの。吸水量は10~120mlと幅広く展開されています。ちなみに、10mlはナプキン1枚分、タンポン1本分に相当する量です。ちなみに、生理1回あたりの経血量は20~140ml。多い日でも1日30mlほどだと言われているので、生理の始まりや終わりかけはもちろん、多い日も安心して過ごせるでしょう。
吸水ショーツのメリット・デメリット
吸水ショーツには、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
- ナプキンやタンポンのように1日に何回も替えなくていい
- 生理が始まりそうなときや終わりかけもストレスフリー
- 多い日もナプキンを併用することでモレの心配がない
- 明るい色の洋服や細身のパンツでも気になりにくい
- レースやTバッグ、ボクサータイプなど、おしゃれでデザイン性の高いものも豊富
- 防水や防臭機能がついているものも多く、通気性も高いので、ムレや漏れ、臭いの心配がない
- 外出時や友人の家に遊びに行ったとき、ゴミの心配がない
- 普通の下着のように繰り返し使えてエコ&経済的
吸水ショーツを履くことで生理期間中のストレスや不安が軽減されるので、いつもの自分らしく過ごせます。
また、生理中だけではなく、妊娠期や産後の尿モレ、おりものが多いときも安心です。
ブランドにもよりますが、デザイン性が高いものも多く、SからXLなどサイズ展開も豊富なので、身に着けることはもちろん、選ぶ段階から楽しめるはずです。
デメリット
- 使用後は水やぬるま湯で予洗いする必要がある
- 熱に弱い素材が使われているため、乾燥機が使用できない
- 吸水性の高いものほど乾くのが遅いので、替えのショーツが必要
- トイレのあとでショーツを履きなおすとき、冷たさを感じる可能性がある
- どろっとした経血はトイレットペーパーで拭う必要がある
デメリットを挙げるとすれば、使用後に予洗いが必要なこと。
とはいえ、「まだ生理がこないと思ってお気に入りのショーツを履いたら生理で汚れてしまった」といったトラブルが防げるほか、心理的な負担も軽減されるので、まずは使ってみることをおすすめします。
吸水ショーツの衛生面に問題はない?
「吸水ショーツなんて便利なものがあったんだ!」と興味を惹かれる反面、ちょっと衛生面が心配ですよね。
結論からお伝えすると、説明書のとおりに正しく扱えば、衛生面の問題はありません。抗菌防臭機能付きのものも多いので、衛生面が気になる方は機能性の高いショーツを選ぶといいですよ。
ただし、着用目安時間を大幅に超えたり、ショーツの生地を傷める方法で洗濯したりすると、生地が傷んで雑菌繁殖やニオイに繋がる恐れがあります。
衛生面を保つために気を付けたいポイントについては、次の項目でご紹介しますので、引き続き必見です。
吸水ショーツを使用する際の注意点
吸水ショーツを使用する際は、以下の3点に気を付けましょう。
使用目安時間を守る
吸水ショーツには、使用目安時間が設定されています。時間を超えて長時間着用していると、菌の繁殖やニオイの原因にもなり、衛生面が悪くなってしまうため、注意しましょう。
なお、生理期間中の着用目安時間は各アイテムの吸水量にもよりますが、およそ12時間です。夜お風呂に入ったあとや寝る前に履き替えるのがスムーズです。ナプキンやタンポンと比べるとほとんど手間いらずですよね。
多い日はナプキンやタンポンを併用する
吸水ショーツの中には、ナプキン10枚ほどの水分を吸収してくれるものもあるのですが、生理の血が多い日はナプキンやタンポンを併用すると安心です。
吸水量を超えると衛生面が心配なほか、経血がモレてしまう可能性もあるので、経血量を見ながら調整してくださいね。
正しい方法でお手入れする
吸水ショーツは、正しくお手入れすることも大切。生地が傷んだり生乾きだったりすると衛生面が悪くなり、せっかくの抗菌防臭機能も無駄になってしまいます。
- 30℃以下の水やぬるま湯で予洗いする
- 洗濯ネットに入れて洗濯機で洗う
- 吸水面(裏側)を表にして干す
衛生面や吸水効果を保つための正しい洗い方は、上の3ステップ。少しだけ手間に感じるかもしれませんが、お風呂に入るついでに予洗いし、あとはほかの洗濯ものと一緒に洗えばいいので、慣れてしまえば楽ちんです。
洗い方や使い方については、こちらの記事で詳しく説明しているので、ぜひチェックしてくださいね。
吸水ショーツの衛生面が気になる方へ
このページでは、吸水面の衛生面やメリット・デメリット、使用時の注意点についてご紹介しました。
フェムテックアイテムとして大注目されている吸水ショーツは、履くだけで簡単に使えるので、人気の高い生理用品のひとつ。わたしたち女性の毎日をしっかりサポートしてくれる画期的なアイテムです。
「なんだか衛生的じゃない」という印象もあるかもしれませんが、抗菌防臭機能が付いているものも多く、正しく取り扱えば衛生面への問題もありません。
「生理のたびに煩わしさを感じる」という方は、吸水ショーツを手に取ってみてはいかがでしょうか?