「生理中もいつもの自分らしく過ごせる」「トイレの度にナプキンやタンポンを持ち歩かなくていいので楽ちん」と話題の月経カップ。生理中の膣に挿入し、経血が溜まったらトイレに流せるので、繰り返し使えて経済的な点でも人気を集めています。
そんな月経カップ、「正しい洗い方は?」「煮沸しなきゃいけないって聞いたけど、手間じゃない?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
そこでこのページでは、月経カップの正しい洗い方・お手入れ方法をご紹介。衛生面を保つための保管方法についても触れていますので、月経カップの購入を検討している方、これから使用する方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
月経カップのお手入れは大変?
月経カップはシリコン素材でできているので、生理の度に繰り返し使えるのが魅力。ただし、水で洗うだけだったり、ウエットティッシュで拭ったりするだけでは雑菌が繁殖してしまうおそれも!デリケートな部位に直接使用するものですから、正しくお手入れすることが大切です。
お手入れが必要となると、途端に「大変そう」と感じる方もいると思うのですが、実はそんなことありません!特別めんどうな手順はないので、1度流れを覚えてしまえば次回からスムーズに使えますよ。
月経カップは、「きちんとお手入れすることで最長10年保つ」とも言われています。10年間分のナプキン・タンポン代が節約できると思えば、お手入れにも身が入りますよね♪
月経カップの洗い方
まずは基本中の基本、月経カップの洗い方についてご紹介します。洗うタイミングや月経カップに使用できる石けんの種類についてもまとめたので、あわせて参考にしてくださいね。
月経カップを洗うタイミング
月経カップを洗うのは、新しい月経カップを下ろすときと、帰宅後やお風呂で月経カップを外したタイミングです。
1日1回洗えばいいだけなので、ズボラさんも安心してくださいね。
月経カップの洗い方
- まずは流水でカップ全体を洗う
- 石けんを泡立てる
- 手のひらで転がすように月経カップを洗う
- 空気穴などは優しく広げて汚れを落とす
- 石けんの泡を洗い流す
月経カップの空気穴はとくに汚れが溜まりやすいので、専用のブラシや柔らかい歯間ブラシなどを使うと◎です。
すぐに使う場合は手で水気を切ってから使用してOKですが、保管する場合は完全に乾かしましょう。
月経カップを洗うときに使う石けんの種類
月経カップを洗うときは、ハンドソープやボディソープなど、普段使いしている石けんを使用してOKです。
ただし、以下のような石けんは炎症が起きるリスクがあるためNG。
- 香料が入っているもの
- オイルベースのもの
- 抗菌石けん
- 消毒用アルコール
- 重曹
- 過酸化水素
- 漂白剤
- 食器用洗剤
月経カップの劣化を防ぐためにも、無香料で低刺激なものを選びましょう。
月経カップのお手入れ方法
次に、月経カップのお手入れ方法について解説します。お手入れの方法は、大きく分けて2つ。「鍋で煮沸する方法」と、「電子レンジで煮沸する方法」があります。
月経カップを煮沸するタイミング
月経カップを煮沸するタイミングとしては、以下の通りです。
- 新品の月経カップを下ろすとき
- 生理が終わり、次の生理まで保管するとき
- 次の生理がきて月経カップを使用するとき
- ニオイや汚れがとくに気になるとき
煮沸消毒は衛生面を保つために行うものなので、少なくとも1回の生理につき1回はお手入れしましょう。
鍋で煮沸する
鍋を使う場合、以下の手順で煮沸消毒してください。
- 鍋にお湯を沸かし、月経カップを入れる
- 鍋の底やフチに月経カップが触れないよう箸でつまみながら煮沸する
- 5~10分間煮沸できたら月経カップを取り出す
電子レンジで煮沸する
電子レンジで煮沸する場合、以下の手順でお手入れしてください。
- 耐熱容器に月経カップを入れ、水を張る
- 3~5分間電子レンジで加熱する
- 月経カップを取り出し、流水で軽くすすぐ
月経カップのお手入れで使用できるアイテム
「いくら自分が使ったものでも、鍋や耐熱容器を使うのはイヤ」と感じる方もいるでしょう。
このような方におすすめのアイテムは、月経カップ専用の「洗浄カップ」です。
各メーカーから販売されていて、月経カップを水で浸してレンジで加熱するという使い方は同じです。
ほかにも「除菌用ミルトン」や「消臭用コレガ」といったお掃除アイテムが展開されているので、衛生面やニオイが心配な方は要チェックです!
月経カップの保管方法
生理が終わり洗浄や煮沸消毒をすませた後に気になるのが「どこに保管すればいいの?」ということですよね。
「次の生理まで月経カップは使わない」というときは、月経カップを完全に乾かした後、付属のポーチや袋に入れて通気性の高い場所に保管してください。
また、月経カップは密閉容器で保管することで悪臭が出てしまう可能性もあります。かならず付属のポーチや袋に入れて保管しましょう。
直射日光が当たると紫外線の影響でカップに小さな穴が空く恐れがあるため、気を付けてくださいね。
まとめ
第三の生理用品とも呼ばれる月経カップは、膣内に装着し、月経が溜まったらそのままトイレに経血を流しことで繰り返し使えて経済的です。トイレの度にナプキンを持ち運ぶ必要がなくなることに加えて、ムレやニオイが気にならなくなるというメリットも。
とはいえ、デリケートな部位に直接使用するものなので、1日の終わりや生理の周期ごとに正しく洗浄煮沸消毒することが大切です。しっかりお手入れすることで最長10年使用できるため、ぜひ正しい手順を覚えて実践してくださいね。
また、「月経カップを鍋や耐熱容器に入れるのはイヤ」「煮沸はめんどう」という場合、「除菌用ミルトン」や「消臭用コレガ」といったアイテムを使うのもおすすめ。
月経カップを取り扱う各メーカーから便利なお手入れグッズが展開されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。