「AVは見たことがあるけど、実際どのように撮影が行われているのだろう?」と疑問に感じている方は少なくないでしょう。撮影は表だって公開されることは少なく謎が多いもの。
視聴するファンの方や自主制作してみたい方にとっては、撮影方法や流れが気になるところでしょう。
今回は、一般的な撮影方法と自主制作の方法を解説しています。撮影までの段取り、撮影当日、販売までの流れを紹介しているので、撮影に興味がある方、制作方法を知りたい方は参考にしてみてください。
目次
一般的なAVの撮影方法・流れ
制作の流れの中でも最もメインになるのは「撮影」ですが、撮影を始めるまでには入念な準備が必要で、撮影後も編集など長い工程を踏んで作品が完成します。以下では、制作の流れをまとめています。
《➀女優との面接》
撮影の最初のステップとして女優、監督、プロデューサー、マネージャーが面接をします。
面接の目的は、女優側が何をどこまでできるのかという意思確認と企画説明が主です。
《➁撮影場所の確保》
撮影場所は、企画意図やコンセプトによって決定します。撮影が行われる主な場所はスタジオやホテルが挙げられますが、いずれも入念な下調べを行います。
《➂大道具・小道具の準備》
大手のAVメーカーでは、撮影に必要な衣装や備品を事務所で保管しています。メーカーの中には、道具部屋のためにマンションを借りていることもあるようです。
企画に合った衣装や備品を選ぶのはADの仕事です。
《④撮影》
入念な下準備や確認をした上で、撮影当日を迎えます。撮影現場では監督が指示を出し、ADは備品や進行管理を行います。
撮影時間は、作品によって異なりますが1日~2日が目安です。新人女優が単独で出演する場合はシーン数が多くなるため、深夜まで撮影が行われることもあります。
《➄編集》
映像編集は、数時間ほど回したテープを繋ぎ合わせて2時間ほどにまとめる作業です。
必要に応じてBGMやテキストなどを挿入し、一つの作品を作り上げます。
《➅モザイク処理》
作品では、モザイク処理作業を行う必要があります。多くの場合は専門の映像編集会社が行っており、メーカーで行うケースは少ないです。
モザイク処理作業を行った後は、「ビジュアルソフト・コンテンツ産業共同組合(VSIC)」や「コンテンツソフト共同組合(CSA)」などのモザイク審査団体にモザイクをチェックしてもらいます。
その際にモザイクだけではなく過剰な演出がないかなどのチェックも行われます。
《➆パッケージ制作》
パッケージのデザインは「商品の顔」でもあり、専門のデザイナーに依頼するケースが多いです。
作品が売れるか売れないかを決める大切な作業のため、修正が多くなりがちです。
《➇販売》
工場でプレス作業などを経て、一つの作品が完成します。
その後、お店でDVDやブルーレイで販売されたり、ネットレンタルのサイトにアップロードされたりします。
自主制作のAV撮影方法・流れ
自主制作の撮影方法は、通常の流れとは若干異なります。自主制作の撮影方法や流れは、以下のとおりです。
事前準備
自主制作する場合は、撮影に必要な機材を揃えます。
《撮影に必要な機材》
・ビデオカメラ
・スマホ
・照明
・三脚
・動画編集用のパソコン
質の高いAVを作りたい場合は、ビデオカメラや照明を複数台準備しておくことがおすすめです。
撮影に必要な機材を揃えたら、次に出演者を募集します。自主制作の場面においては人件費の削減のため、男性がカメラマンと男優を両立することが多くあります。その場合は女優だけを募集することになります。
女優を募集する方法は、「マッチングアプリ」「SNS」を活用することがおすすめです。
また、自主制作は個人同士のやり取りとなるためトラブルが起きやすい傾向にあります。万が一のトラブルを避けるためにも出演者には、書面にて契約を結んだほうがよいでしょう。
制作の流れ
撮影当日までにお互いの条件をきちんとすり合わせて、撮影の準備をしましょう。
そして撮影当日にもう一度条件やギャラ、内容をお互いに確認してから撮影に進みましょう。撮影は内容によって長くなることもあるため、出演者の体力に配慮することが大切なポイントです。
撮影後は動画を編集する作業があります。編集作業は不要なシーンのカットやモザイク処理など、神経を使う細かい作業となります。
動画を販売する場合はサンプル用動画も制作しましょう。最後に動画で収入を得る場合はアダルト動画配信サイトへのアップロード作業を行います。
注意事項
自主制作する場合は、いくつかの点に注意しなければ最悪の場合逮捕されてしまう可能性があります。以下では自主制作をする際の注意点をまとめています。
・出演者の年齢確認を徹底する
・動画のモザイク処理をする
出演者が18歳未満の場合は児童ポルノとして処罰される可能性があるため、徹底して出演者への年齢確認を行いましょう。
加えて日本の法律では無修正動画を配信することは「わいせつ物頒布等罪」に当たり、こちらも逮捕の対象となる可能性があります。
自主制作のAV撮影場所
自主制作で撮影する場合は、「スタジオ」や「ラブホテル」が主な撮影場所になるでしょう。
よくコンビニや病院、学校などのシチュエーションを見かけますが、それらはスタジオで撮影されています。
スタジオ撮影はさまざまなシチュエーションで撮影ができる反面、料金が高い傾向にあります。スタジオの相場は1時間/5,000円~10,000円程度です。
潤沢な資金があればスタジオ撮影がおすすめですが、撮影場所に費用をかけられない場合はラブホテルがおすすめです。
特に東京都新宿歌舞伎町の「ホテルアトラス」は、撮影ロケ地として絶大の人気があり、撮影にも対応しています。
ホテル内は近代バリをイメージしたオシャレで豪華な造りとなっており、女優さんが画面映えするクオリティとなっています。部屋数も豊富なので、あらゆるバリエーションの映像を撮影できます。
何より撮影に協力的なラブホテルなので、撮影場所としてもおすすめです。
まとめ
今回は、一般的な撮影方法と自主制作の方法を解説しました。普段からAVを見ている方の中には「自分も作ってみたい」という方もいることでしょう。
近年は同人AVが注目されており、自主制作で撮影する方も増加傾向にあります。自主制作し販売や広告収入を得る場合は、撮影方法、流れなどの段取りをきちんと把握してから行いましょう。