AV作品は60~120分くらいのボリュームがある作品がほとんど。
見ていて気になるのは、会話やインタビューシーン、演技するシーンは「どのくらい台本に書かれているのか?」 という点です。
普段はなかなか見る機会がない撮影の台本。
中に何が書かれているのか、女優さんはどのくらいのセリフ覚えや演技が求められるのかなど、詳しく解説いたします。
目次
AV撮影に台本はある?
一昔前はぶっつけ本番の撮影もありましたが、現在は作品のすべてに台本があります。
動画をみていると、その場の流れで演技をしているように思われがちですが、実はすべての流れ、展開が事前に決められています。
当日現場に入って「こんな内容は聞いていない」といったトラブルが起きないように、撮影の48時間前までに必ず台本が女優に渡されます。
AV台本には何が書かれているの?
台本には、その日の撮影内容がすべて書かれています。
ドラマのような流れの場合はセリフや演技、シチュエーションなどが記されています。
もっとも重要な男優との絡みシーンについては、より詳しい記載があります。
セックスやフェラチオのシーンが何回あるのか、どのような体位、場所で撮影するのか、どこに射精するのかなど、すべて台本に書かれています。
水着の撮影だと聞いていたのに、カメラマンに脅されて撮影がはじまった。マッサージを受けに行ったら、実は悪徳なお店で、セクハラされてしまった。
街を歩いていたらナンパされて、お金と引き換えに出演することになったなどのハプニング系、ドキュメント系も、事前に企画があり、女優さんが騙されたり、嫌がったりという演技をしています。台本にない行為を求められることはありませんので、安心して出演できます。
AV女優は台本をすべて覚えてる?
記憶力に自信がない女性の場合、出演してみたいけれど、台本をすべて覚えられるかな……という不安があると思います。
ですが、撮影シーンはカットが多いため、大体の流れを把握しておき、次に出演する場面のセリフを直前に覚えるくらいでも、充分間に合うケースがほとんどです。
台本を早めに渡されるため、家で何度か目を通しておく、ヘアメイクの時間にセリフを頭に入れるなど、覚える時間もたくさんあります。
また台本は大体のイメージのため、完璧に再現する必要はありません。
少しくらい内容が違っても、ストーリー的に問題なければ、そのまま進行されます。
出演する女優側がアドリブで演技をする場面も少なくありません。より作品の質が上がるアドリブ、ストーリーに深みが出るアドリブは、監督やプロデューサーからも歓迎されます。
できるだけ覚えているに越したことはありませんが、一言も間違えずにセリフを言わなければいけない、という業界ではありません。上手く言えなかったときは撮り直しできるため、場数を踏んでスキルを磨くAV女優がほとんどです。
AV女優には撮影現場で何が求められる?
撮影現場で求められるAV女優になれると、人気女優への道が開かれます。
どのような力が必要なのか、チェックしてみましょう。
演技力
女優には演技力はいらない、棒読みでも大丈夫、と言われがちですが、演技が上手い女性は見る男性から支持されます。また、女優に求められる演技力は、TVドラマに出演する女優のようにセリフが上手く言える、感情を表現できる、というだけではありません。
どこにでもいる普通の女の子が主役の場合、セックスシーンになった瞬間プロの演技では引いてしまいます。いかに普通の女の子になりきって、恥ずかしがる演技、嫌がるそぶりができるかどうか、という部分も重要です。
声
女優の魅力は、演技だけでなく声にも表われます。
ただなんとなく喘ぎ声を出すだけでは、どの作品も同じような印象になってしまいます。
キャラクターに合わせた喘ぎ声、言葉責めなどができる女優は、重宝されます。
声は、人と比べる機会が少ないため、人気のAV女優はどんな声を出しているのか、作品を研究して、自分のスタイルを作っていく女優さんが多いようです。
性格の良さ
女優として作品に出演し続けるなら、現場で好かれる人柄が求められます。
監督やプロデューサーに取り入る必要はありませんが、集合時間をきちんと守る、挨拶をしっかりする、台本を読む、そんな当たり前の行動を実践できる女優は、好感度が上がり、出演の機会を増やせます。
AV女優はお姫様待遇されがちですが、自分勝手になってしまうのではなく、協力し合いながら作品を作り上げる気持ちが大切です。
まとめ
台本をきちんと読んで撮影に参加する、できるだけセリフを覚える、そんな基本的な部分ができていれば撮影をこなせます。
このセリフを言って、ここでこの体位に変えて、といった指示には、カンペも使われるため、うっかり進行を忘れてしまってもサポートしてもらえます。
撮影ではさまざまな演技、表現力も求められますが、これらは現場をこなすうちに身につくテクニックです。
デビューしたての場合は特に、監督さんがやさしく指導してくれます。これから女優を目指すなら、緊張しすぎず、楽しい気持ちでチャレンジしてみるのがおすすめです。